有機JAS認証
柿の葉専用の広大な
自社農園を所有
柿の専門は柿の葉茶や柿の葉をつかったさまざまな商品を製造・販売しています。
柿の葉の栄養価を高めるために柿の実をすべて摘果(果実を摘むこと)するのですが
その摘果された柿から「柿渋」がつくりだされます。
奈良式柿渋
特許製法
柿渋塗料などをつくる製造方法との大きな違いは、発酵させない「カキタンニン細胞」に着目した製法であることです。
奈良式。この特別な製造方法が唯一無二の柿渋をつくりだします。
特徴①純度・濃度の高さ
柿の専門では2008年より本格的に食品用・医学部外品用としての柿渋の研究に取り組みをはじめました。
一般的な柿渋塗料などからできる柿渋とは比較にならない高純度を保持しています。
また数値化することを重視し、本社工場に隣接した研究室には高速液体クロマトグラフィーなどをそろえています。
柿の専門の柿渋
特徴②産地限定・品種限定へのこだわり
唯一無二の高純度の柿渋を作り出すために、産地・品種を限定しています。
原料である摘果柿のトレーサビリティが明確です。
摘果する時期も研究により基準が設定されています。
特徴③新工場で食品専用として開発
柿渋製造工場では液体の柿渋塗料などは一切製造せず、粉末のみに特化した衛生的な工場となっております。 2020年には奈良県HACCP自主衛生管理認証制度の認証も取得しています。
柿渋とは?
柿渋は未熟な青い柿果実から得られるタンニン抽出液です。
タンニンは、ポリフェノールの一種で抗酸化作用のある機能性物質です。
古くから、塗料、防腐剤、撥水剤、防虫剤など幅広く利用されてきました。
柿農家が摘果(柿の実を大きくするために実の数を減らす)によって廃棄していた果実から柿渋を製造することで、ヒトにも環境にも優しいものづくりにつながっています。
伝統的な発酵法では不快なにおいがありますが、当社は特許製法により、においの無い高純度の食品用柿渋を製造しています。
柿渋の用途は?
防水・防腐効果を持つため、木製品・和紙への塗布や麻・木綿などの染色に利用され、古くは生活必需品として日常的に使われてきました。
現在では清酒製造における清澄剤(にごりのない透明なお酒にする)における使用がその大半を占めています。
伝統的な塗料、工芸品として見直しされ、さらに柿渋特有の収れん作用は、凍傷・あかぎれ・火傷などに対する民間薬として利用され、また近年ではお肌を引き締めることで化粧品としての利用もされています。
なぜ柿渋は渋い?
柿の渋味のもとはタンニンです。
柿が渋く感じるのは、柿を食べたときに水に溶けやすいタンニンが唾液に溶けて、舌のタンパク質と結びつくことで、味を感じる細胞が麻痺し、その情報が脳に伝わる結果です。
甘柿にも渋柿にもタンニンが点在していますが、甘柿はタンニンが水に溶けにくい状態で存在しているため、渋みを感じません。
渋柿を渋抜き(タンニンが水に溶けにくいように)すると、渋味を感じずに食べられるようになります。
柿渋の歴史
「柿漆」 11世紀半ば~
遺跡調査では、漆器の下地に柿渋が使用されていたといわれています。
中国の古い文献にも柿漆と記載されており、それに倣って柿漆と呼ばれていました。
「柿油」 江戸時代のはじまり~
柿渋の強い防水効果が由来で、江戸時代の最初のころに呼ばれていました。
「柿渋」 江戸時代の中頃~現在
清酒の酒袋(絞り袋)のほとんどが柿渋で染められており、大量の柿渋が専業化によって生産され、供給されていました。
大正時代に入ると、白ボケ酒の矯正法として柿渋を添加することが習慣的技術とされ、清澄剤として新たな転機を迎えました。
「カキタンニン」現在
健康食品や化粧品の医薬部外品原料規格には、カキタンニンの成分名で記載されています。
カキタンニンによるウイルスの不活化が確認されたことで、免疫の分野においても注目の成分です。
柿渋の抗ウイルス作用
ウイルスを不活化させる
カキタンニンにはたんぱく質と強く結びつくという性質があります。
ウイルスがヒトの細胞に吸着する部分もタンパク質でできているため、カキタンニンがその吸着部分と結びつき、変性させてしまうことでウイルスが活動できなくなります。
カキタンニンは茶カテキンなど他のタンニンよりも分子量が大きく、複雑な高次構造をしているため、強力な抗ウイルス作用を示すとされています。
実際にコロナウイルスやノロウイルスが不活化されるという事が、大学の研究結果として発表されています。
みなさまの暮らしをゆたかに
干し柿以外の柿の加工品がほとんど無い時代に、
傷つき捨てられる柿をなんとかしたいという想いからはじまった「柿の専門」。
つねに柿と対話しながら柿の特徴を丁寧に引き出し、
そんな姿勢からようやく生まれたのが「柿の専門の柿渋」です。
柿の栄養価を最大限に引き出すための分析機器を備えた実験室。
どこもしていないから意味がある。
これからも私たちは、柿や柿の葉の機能性に注目し、柿を科学します。
柿がみなさんのくらしを豊かにする、ステキな果物になるように。
石井物産(柿の専門)とは
柿の専門は、昭和40年創業以来、奈良吉野産の柿を使った和洋スイーツをお届けする柿の専門店です。 柿を使った地域活性化、柿のブランド化の進展に一層の手助けができればと考え、 2008年より、食品や化粧品原料としても使える新しい柿渋『奈良式柿渋』を研究開発して参りました。 これからも「柿をステキな果物に」という想いで、農家さんとの二人三脚で様々な柿をつかった商品を企画・開発していきます。
詳細はこちらよくあるご質問
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Q1柿渋をはじめたきっかけは何ですか?
農家さんのために、柿としては商品にならない柿に付加価値を。そんな創業者の想いもカキタンニンへの一歩につながりました。
カキタンニンの原料は摘果柿です。摘果とは果実を大きく育てるために、枝についている実の数を減らすことです。
その作業で廃棄していた柿を仕入れるだけで、ごみが減り、農家さんの副収入へと変わりました。
柿がみなさんの暮らしを豊かにする、ステキな果物になるように。そんな思いで日々製品づくりを行っています。 -
Q2「奈良式柿渋」を詳しく教えてください。
柿の渋味の元となるタンニン細胞に着目した、奈良県の特許技術を採用した製造方法です。発酵や熟成の過程で数年かかる従来の柿渋製造法とは違い、柿タンニンの高速抽出法により製造された柿渋です。当社は柿渋の性質と、柿の糖分やペクチンなどの研究を行い、純度の高い柿タンニンを抽出することを可能にしました。
奈良式柿渋は、発酵させないので柿渋本来の臭いもなく、純度の高い無臭柿渋です。 -
Q3なぜ液体ではなく粉末なんですか?
柿は本来、豊作と不作がよくある果物です。柿の収穫量に影響されず、安定して製造・保管するため冷凍保管が可能な粉末にしています。液体での保管は、高濃度ではゲル化して固まってしまい、保管場所や輸送方法にも問題が多くありました。
そこで柿タンニンの品質を保つために最適だった方法が、粉末加工して冷凍することです。 -
Q4なぜ食品・医薬部外品専用にするのですか?
当社が10年前に柿渋の製造を始めたとき、従来の柿渋屋さんは塗料・染料としてすでに長い歴史を重ねられていました。そんな老舗の柿渋屋さんにはない新しい柿渋はできないだろうかと考え、柿渋の機能性を研究し、なおかつ食品メーカーである私たちが「食品・医薬部外品専用の柿渋製造に最初に取り組もう」と決めました。
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Q5品質管理はどのように行っていますか?
大量生産を目的とした委託製造等は一切行わず、商品化まで一貫して管理。
自社工場での製造、カキタンニン規格検査、製品証明書など、様々な自社の厳しい品質チェックを通じて、
みなさまに安心してご使用いただける柿渋づくりを目指しています。 -
Q6商品のサンプルなどは送っていただけますか?
商品のサンプルの送付は有償で行っております。
ご要望・ご質問は下記の相談窓口からお気軽にお問い合わせください。