やっと完成した「郷愁の柿」ですが、最初の頃は商品のパンフレットの最後の方に「受注生産」と書いて手作りでほそぼそと生産を開始しました。
あまりコストもかけられなかったため、パッケージに使うシールも社員の手作りでのスタートでした。
それでも作り続けていたある日、お客様から一本の電話がありました。
「お友達から『郷愁の柿』をもらったのだけど、美味しくて。注文したいのですが・・・」
「えー?!」
電話を受けた社員は驚きのあまり、椅子から転げ落ちるかと思ったそうです。
これまで「渋すぎる」と言われ続けていたあの法連坊柿が?!
美味しいと言っていただけたことが、嬉しくて嬉しくて。
かくかくしかじかで、と熱心に「郷愁の柿」ができるまでのいきさつを話すと、お客様はこうおっしゃったそうです。
「素敵な話ですね。応援します。今年のお歳暮は全部これにします」
このお客様の言葉は私たちに大きな勇気と自信を与えてくれました。
自信を持って販売すると、口コミでどんどん注文が入るようになりました。
あのお客様の言葉がなかったら、この後に続く奇跡もなかったと思います。
コストをかけられないからと、社員が手作りしていたシールも手作りでは間に合わなくなりシール屋さんへの発注に切り替えました。
シールを作っていた社員は初めてプロに作ってもらったシールを今でも大切に持っているそうです。
次回は、第五話 世界に通用する?
「柿をステキな果物に」というキャッチコピーを掲げ「柿の専門」として、こだわりの柿菓子・柿スイーツを製造販売しています。
【受賞歴】
世界に通用する究極のお土産/日本ギフト大賞/ネットショップ大賞/地方創生大臣賞/ふるさと名品オブザイヤー/パンのおとも選手権「地域の味ベスト賞」 など
コメント