柿の専門

【柿の博物館】 第13回 一つだけ収穫されていない柿の意味

柿の博物館 ~柿の豆知識~

なぜ一つだけ柿を残すのか?

柿の木に実が一つだけ残っている。
そんな光景を見た事はないでしょうか?

これは柿を収穫し忘れた訳ではなく、「木守」(きまもり)という風習です。
「木守」とは①木の番人、②木に残しておく果実、③最後に残ったもの、という3つの意味があります。

自然に感謝する。
鳥たちに分けてあげる。
来年の豊作を願って残す。
さまざまな意味があるようですが、いつしか木に上に残った柿を指すようになりました。

その他にも・・・

俳句でも「木守柿留守居の老の一人なる(松山鵜川)」「柿一つ残して太き幹下りる(原 裕)」など、木守柿を季題にしたものが見受けられ、冬の季語として用いています。

木守は、柿の他にも柚子の実、かぼすの実などで行われる事もあります。

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