柿もなかにも、大きな試練がいくつもありました。①20年以上前にあったのが、もなか皮の異物混入です。もなか皮の製造現場を見に行ったことがありますが、どこも家族でしている小さな工場です。当初のもなか皮は、老夫婦がしている会社で刷毛の混入や髪の毛の混入がなくなりませんでした。帽子をかぶってもらい、焦げをはく刷毛を新しいものに変えてもらう。それでも、なかなか異物の混入がなくならず、とうとう会社を変えることになりました。苦渋の選択、しかし、いい店主と出会え今もいいお取引をしています。もなかの皮といっても、いろいろな皮があります。いろいろ試してみましたが、シンプルなだけに難しく、ノウハウが山積みで本当にいい勉強になりました。
②10年ほど前は、もなかが膨れました。初めは、餡切機などの高価なものは買えなかったので、柿もなかの製造は、すべて手作りでした。餡玉を作っては、詰めていく。今考えると、一つ一つ手作りで、とんでもない作業でした。それから餡切機一号が入り、3倍の製造量になりました。その時に問題になったのが、もなかが膨れた事件でした。もなかを数万個を回収して、分析をして結果が分かりました。企業秘密で言えないのですが、重要なノウハウになっています。
2号が入り、また2倍の製造量になりました。ここから大々的な個包装が始まりました。そんな折に発生したのが、③もなか穴あき事件です。こちらも商品を数千個回収して、簡単な理由だったことが判りました。こちらも柿もなかの重要なノウハウになっています。このような失敗が商品を成長させ安定した商品にしているのです。
簡単に書きましたが、どれも今となっては簡単な解決方法だったのですが、当時は眠れないぐらい悩み、苦しい毎日だったことを思い出しました。苦労に直面したスタッフには説明をしてあげたいと思います。
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