柿の専門

柿もなか 第4話 コロナからの復活

 2022年秋 大きな試練が起こりました。2019年1月に「奈良の観光バス」から始まったコロナでしたが、やっと落ち着き、旅行支援第2段がスタートしました。

 人の移動が一気に始まったせいで、準備不足に注文が一気に増えたため、脆弱な最中皮業界に問題が生じました。
当社でも、柿もなかの注文は来るけど、もなか皮が足りない。
2022年夏にはもうその前兆があり、秋にはこうなると業界では大騒ぎでした。

当社でも増産してもらうか、新しく皮を製造してくれる会社を探すか、両方で検討を進めました。
全国の生協で販売していただいている柿もなかは、半年前から予定が決まっているため、断れない。
古くからのお付き合いの会社の要望には応えてあげたい。
新規のお店からも問い合わせが来る。

すべてにお答えできる数が出荷できないときに大切にしたのが、「柿をステキな果物に」の実践でした。
私たちのブランド力を上げてくれる店舗なのかで判断しようと決めました。
私たちの柿もなかを少しでも理解をして販売してくれているのか、大事に思ってくれているのかを指標にして販売数量を限定して販売していただきました。
差別ではなく、区別するようにしました。

 今では、もなか皮屋さんも、増産できる体制を取っていただき共に成長できるように話ができました。たいへん感謝しています。今回もその時は大騒ぎでしたが、終わってみればいい経験となりました。

 このような試練を乗り越えてきた「柿もなか⑥」は、私の大事な大事な商品です。
今年も感謝を込めて、奈良マラソンに1万個を協賛させていただき、ランナーに食べてもらいます。

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