柿の専門

世界に通用する究極のお土産 郷愁の柿 23

②ものづくり

古くから伝わる地元のつるし柿づくり。わたしゃ大和のつるし柿という歌があるくらいである。お正月には欠かせないつるし柿だが、最近はめっきり飾る家が減っている。価格が安くなり売れなくなるが、食用になっても少し渋みが残って返品が絶えないつるし柿。(10人に1人ぐらい渋みに敏感な人がいるため)どうにかして、このつるし柿を後世に残したいという願いから作ったつるし柿のスイーツだったのです。そんな物語を語り続けた結果、奇跡が起こった。

 2013年11月29日に旅のきっかけにつながる「究極のお土産」を発掘するため、公募 747品の中から115品が一次選考で選ばれた。東京の最終選考会in明治記念館で10品が選ばれることになっていた。目利き10人が各一品を選定することになっていたので、10人に試食をしてもらって説明を聞いてもらうことが大事たっだ。115社が一斉に10人に試食をしてもらうのだから、一向に審査員が回ってこない。順番に回ってくるシステムになっていないので、結局5人に食べてもらい説明をするのが精一杯だった。二人がいい反応を示してくれたように思った。
 結果発表が始まり、7品目ぐらいになった時、帰りの新幹線の時間が気になった。まだ、家まで帰れるなぁと思ったとき、「郷愁の柿 石井物産株式会社」と呼ばれたのだ。

この賞の受賞で、余っていたつるし柿は足りなくなり、仕入価格は2倍まで上がった。製造してくれている契約農家は、ものすごく喜んでくれた。名もなきつるし柿は、郷愁の柿と呼ばれるようになった。

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